バスを動かすその3
2010年12月24日
前回はレイアウトでバスが走る道路にフレキシブルレールを敷きましたが今回はその道路を自動的に往復させてみます。
進行方向の反転はセンサーを使ってやれば実現できますが、今回はセンサーを使わずなるべく簡単に実現できる方法でやってみました。
今回使うのは毎度おなじみの点発珍(フリップフロップ)というキットです。
以前警報器の点滅で何回か使っています。
しかし今回はそのまま使う訳にはいかないので少し改造を加えます。
まず点滅の時間ですがオリジナルでは1秒周期で点滅しますがバスの前進後進の切り替えはそれでは早すぎます。
電解コンデンサの容量を変えれば点滅の時間を変える事ができます。
オリジナルでは10μFですがそれを100μFのものに変えてみました。(実際やってみて判ったのですがもっと大きい容量のものが必要)
写真のようにオリジナルの電解コンデンサはそのままにして大容量の電解コンデンサを並列にハンダ付けしても構いません
コンデンサの容量は並列に接続すると容量は合計値(110μF)となります。
またLEDの点滅をバスの前進後進にするためにある仕掛けをします。
手動操作の前進後進を切り替えるスイッチの代わりにサウンドユニットの制御で使ったリレーを使います。
前進後進を切り替えるためには2回路のリレーが必要です。
2回路というのは別の回路をリレーのON/OFFで同時に切り替える事ができます。
リレーがONになった時に回路1はレールの右に電源の+を回路2はレールの左に電源の−を接続するように配線します。
リレーがOFFになった時はその逆で回路1はレールの右に電源の−を回路2はレールの左に電源の+を接続するように配線します。
こうしておけばリレーのON/OFFでそれぞれのレールに接続される電源の+−が切り替わります。
LEDを点滅させる代わりにリレーの電源につなげばLEDの点滅の代わりにリレーがON/OFFさせる事ができます。
なおLEDの接続は電流が流れる方向に気をつけなければいけませんがリレーの場合は極性はありません。
リレーは動作する電圧によっていくつか種類があるので使用する電圧にあわせたものを使います。
今回は12V(TCS出力)で動作させるため12Vの規格のものを使いました。
点発珍のリレーを接続したもう一方の方のLEDはそのままでも構わないのですがリレーが動作する度にLEDが点滅してしまいます。
LEDを取り除くと電流が流れなくなり点発珍は動作しません。
手持ちの抵抗(430Ω)をLEDの代わりに接続しました。
この抵抗の値によっても点滅の間隔が変わります。
リレー自身の抵抗に合わせないとONとOFFの時間がバラバラになってしまいます。
可変抵抗(500Ω)にしておけば実際に動作させながらONとOFFの時間が同じになるように調整できます。
これらをフレキシブルレールに接続してバスを走らせてみます。
実際にレイアウトに接続してパスを走らせた映像です。
電解コンデンサの容量が100μFだとちょうどバスが往復する時間で切り替わります。
このままでも構わないのですがせわしなくバスが行ったり来たりするのでしばらく停止してから発信させるようにしたいものです。
次回はこ電解コンデンサをもっと大容量のものに変更して切り替わる時間をもっと長くしてみます。
またバスは車止めで止まりますが電流が流れ続けるので車輪が空回りしてしまいます。
これを防ぐためにバスが停止している時は電流を切る仕組みも合わせて作ってみたいと思います。
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